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Richard David Gibbs
環境に対する意識が年々高まり、あらゆる分野でグリーン、サステイナブルなどの言葉を聞くようになりました。デザインの分野でも製造工程や素材に再利用された材質などを用たりなるべく無駄の出ないプロダクトデザインが常識になりつつあります。今年の流行色にもなったグリーン、この思想に基付き都市空間で入手できる木材を家具に変える、デザイナーRichard David Gibbs をインタビューしてみました。
NYでは六階建て以上なら必ずその建物には貯水槽があり、重力によってその建物全体に水を供給する構造になっています。このシステムは1800年代から登場し、建築物の高層化でさらに普及したものだそうです。私のスタジオの屋上にも巨大な貯水槽が鉄骨で組まれた足場の上に置かれています。
この貯水槽には私も愛着があり、月面着陸につかわれた宇宙探索機のような形が気にいっていました。これらの貯水タンクは木製で、樽や日本の水桶と構造が非常に似ていて、 驚く事に、21世紀の現在でもほとんど変わらず同じ製法でつくられています。
新しく設置されたタンクは水漏れがしますが 時間の経つにつれ、水分が木材の繊維を膨張させ水が漏れなくなるそうです。 また木材なので通気性があるため中の水にカビなどが発生しにくく、また温度も年間をとおして一定に保たれるそうです。構造を維持するロープの代わりにワイヤーケーブルを使うようになったぐらいでデザインや製法は昔ながら釘やねじ、接着剤などを全く使わないのに50から70年ぐらいの耐久性があるそうです。金属や薬品を使わない伝統的な工法ゆえ材料を安全に無駄無く再利用できるそうです。
Richard David Gibbs はこの貯水槽に使われている木材を再利用する事に着目し様々な家具を作っています。 真新しい材料には無い古材の魅力を生かし、年月を経て風化した質感を失わないような家具に取り組んでいます。
先日も一緒にNYクイーンズにある Build It Green という廃材、ドア、窓枠、バスタブ 等建築物に関連する再利用できそうな物を売る倉庫に行ってきました。 そこで、セントラルパーク内にあった馬納屋を取り壊した際に集められた大きな梁を二本購入しました。 このように素材自体に歴史があるのも古材の魅力とも言えます。
ニュージャージー出身 39歳になるリチャードは大学を休学しマンハッタンにある工業デザイン事務所に勤務し始め様々なプロジェクトに参加していた。その頃は多忙のあまり回りが見えていなかったそうだが徐々に大量消費、無駄の多いプロダクトデザインに疑問を抱くようになる。 9/11テロの後、都市生活に息詰まり、2002年単身、アラスカに移住。 原油や天然ガスを運ぶパイプラインのメンテナンスを専門に受け持つ会社に四年間勤務した。 このときからソーラーや風力発電に興味を持ち、2006年にNYに戻ってきた。
デザイナーとして近頃のグリーンデザインの傾向はもちろん歓迎するが、流行が先行している現状を変えて行かなければならないと言う。人々の生活の根底から意識を変えて、根付かせる為には何が必要なのか常に模索している。 グリーンでサステイナブル、だけど値段が高くて手が出せない矛盾を変えていくにはやはり教育から始め、長い視野と社会全体で環境に対する意識を高めて行かなければならない。 あらゆる年齢層の意識改革 教育が必要で、行政や企業に環境学の専門家の雇用を促進させ、公立学校のカリキュラムにも組み込んだりと様々な方法を積極的に展開させなければ追いつかないと言う。この話題になると熱っぽく語ってくれたのが印象的でした。
現在はニュージャージーにあるソーラーパネル製造会社に勤務するかたわら再利用された木材で家具のデザイン、製造にたずさわっている。多岐にわたる経験と知識を生かし、NJIT- New Jersey Institute of Technology ミ ニュージャージー工科大学で 工業デザインの未来そして環境に対する考慮を優先させたプロダクトデザインのあり方に教鞭をふるっている。
NYC Water Tower Furniture - http://nycwtf.net
Blog - http://www.nycwatertowerfurniture.blogspot.com
NYC Build It Green - http://www.bignyc.org
Nao
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